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2009年6月アーカイブ

ボタン電池で動画も送れるNECの無線LSI技術


2009年6月29日 02:02 | トラックバック(0)
 NECがすごい技術を開発した。ちっぽけなボタン電池(写真)程度の電力で、ハイビジョン動画が十分滑らかに見られるビットレート(27Mbps)のデータを、無線でやり取りできる技術だ。その技術を搭載した無線LSIの試作にも成功しているため、将来は非常に小さくて軽いのに、驚くほど滑らかな映像を受信できる動画端末が登場するかも知れない(例えば子供の頃の夢物語だった腕時計型テレビのような......)。

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 これまでの無線技術では、数mWの電力を使い、最大3Mbps程度のレートで伝送するのが精一杯だった。3Mbpsというのは微妙な数字で、iPhoneのような小さな画面で見る分には十分すぎる滑らかさの動画になるが、大型テレビやパソコンの大型モニタだと粗さが目立つレートだ。地デジのビットレートは約15Mbps、BSデジタルは24Mbpsなので、ハイビジョン信号を送ろうとすると3Mbpsでは苦しいことになる。

 ところが新技術を使うと、ボタン電池でもまかなえるわずか3mWの小電力で、27Mbpsという大容量データが送受信できるようになる。ボタン電池というのは電卓などの小型機器や補聴器などの超小型機器によく使われていて入手も容易だが、なんせ小さいので大きな電力は取り出せない。ではなぜこんな小さなエネルギー源で滑らかな動画を送れるようになったのか。

 理由の一つが、速度や電力性能がこれまでの約10倍にもなる独自の時分割復調方式を開発したこと。電源電力が今までと同じでも圧倒的に効率が良いわけだ。そしてもう一つが、これまではただのノイズとして捨てられていた不要な電波を、電力として回収、利用する道を付けたこと。これまで雑音や妨害波などは、無線LSIの中で熱エネルギーになりLSIの外に何となく捨てられていた。考えてみれば勿体ない話ではないか。そこで今回は精密な復調方式を用い、必要な音や映像はきっちり拾って再現し、これら以外のノイズはノイズとして区別して電源電力に変換するようにした。結果として感度も上がり、省電力にもなったわけだ。

 LSIと太陽電池を組み合わせるような荒技を使わなくても、一般的な半導体製造プロセスだけで実現できる省エネを考えたNECは偉いと思う。(秋葉好夫)

OLYMPUS PENが50年ぶりにデジタルで復活


2009年6月22日 23:39 | トラックバック(0)
 OLYMPUSから50年ぶりにPENが出た。しかも手ぶれ補正やHDMI端子など最新のデジタル機能を満載で。最近デジカメ界は少し元気がないが、こういう画期的な製品でまた盛り上がって欲しい。

 OLYMPUS PENといえば、ちょっとしたカメラ好きなら絶対知っている銀塩カメラの人気機種。初代は1959年登場で、これまでに累計1700万台売れたという。人気の理由は小さく軽いこと、割り切った機能と価格、独特のおしゃれなデザインなどだが、最大の魅力は「ハーフサイズ」であること。昔はフィルムが高かったので、通常の35mmフィルムの半分のサイズで1枚撮れるハーフサイズカメラは重宝したのだ。24枚撮りなら48枚撮れるわけで、画質はその分低下したが、それでもいいから気軽に撮りたいという層にマッチした。これなども独自の割り切りだろう。

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 7/3に発売される21世紀のPEN、E-P1も、銀塩PENシリーズの伝統をしっかり受け継いでいる。同社初のマイクロフォーサーズ対応で、本体のみなら335gと小さく軽い。ミラーがないので一眼「レフ」とは呼べないものの、PanasonicのDMC-G1と同じくレンズ交換が楽しめる。ちなみにG1ボディは385gあり、E-P1はレンズ交換式では世界最小・最軽量だ。3インチの液晶を使ったライブビュー機能があるから、大きく、重くなる本格的な一眼レフでなくてもいい、とこれはこれで見事な割り切り。何となれば最近はデジカメのシューに光学ビューファインダーを付けるのも流行っており、E-P1にも専用オプションとして用意されているので、「覗いて撮る」のが好きな人はそれでも十分用が足りるからだ。

 デザインも、銀塩PENに勝るとも劣らないレトロフューチャーなおしゃれセンス。いかにもカメラらしい形で、懐かしさと新しさが同居している。本体色はシルバー×ブラックとホワイト系と2種類あるが、特にホワイトの方は専用の本革ケースと合わせ、間違いなく女性に人気の出そうな雰囲気だ。レンズ交換できるのを活かし、焦点距離34mm相当の薄いパンケーキレンズを付けて持ち歩けば、これはもう「できる!」という感じ。

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 一方、銀塩のPENと違っているのは、小さく軽いからといって画質を犠牲にしていないことだ。MOSセンサーは1230万画素で画像処理エンジンも新開発。センサーシフト式の手ぶれ補正はボディ内蔵なのでどんなフォーサーズレンズにも効果がある。レンズ交換式のデジカメで問題になるセンサーのゴミ問題も、フィルターを超音波で振動させることで対処した。この辺は本当に21世紀のカメラだと思う。

 ミニHDMI端子も搭載しており、ケーブル1本TVに繋ぐだけで、静止画はもちろん音声付きのハイビジョン動画も再生できる。またE-P1ではついにxDピクチャーカードが廃止になり、SDHC/SDカードに変わった。社内でも相当議論があった筈だが、カードが安価で入手しやすいことから、個人的にはこの決断を評価する。

 想定市場価格は14-42mmの標準ズームレンズ付きで10万円前後と、銀塩PENに比べ高めだとは思うが、これだけ趣味性の強い製品なのでそれは仕方ない。内蔵ストロボがないこと(驚くべき割り切り!!)、ハイビジョン動画は撮れるが今どきMotion JPEGで、H.264ではないこと、の2点を除けば、非常に面白い製品だと思う。クラシックな製品の哲学を今に活かし、最新の技術で再現する。やっぱりニッポン製はすごいよ!!(秋葉好夫)

VAIO type PとMacBook Airに愛の手(有線LANポート)を


2009年6月16日 00:05 | トラックバック(0)
 コンビニのレジでEdyに5000円分チャージすると、人気のVAIO type Pや沖縄旅行が抽選で当たるというキャンペーンをやっている(6/1〜7/31)。Edyはジュースを買うのに毎日使うので、こりゃいいやと早速キャンペーンに応募し、ついでにtype Pの仕様を改めて調べてみた。すると、有線LANポートがなくUSB端子も2個だけというのが気になりだした(もう当たる気でいる!?)。

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 いや、仮に自分で買ったとしても、LANポートなしは実用上ちょっと厳しいのだ。よく仕事に行く会社が2社とも管理の関係で無線LAN禁止だからだ(有線LANならOK)。そういうオフィスは案外多く、PCを持ち込んでも接続できないのでは仕事にならない。また、大量のWindowsアップデートの際なども無線より有線の方が安定しているので、ケーブルで繋ぎたい。こうした事情は最近少し安くなったMacBook Airでも同じだが、こちらは有線LANがないどころかUSBも1個しかないので、更に厳しいのである。

 そこに登場したのがロジテックのLAN-TX/U2H3。3ポートのUSBハブを搭載したUSB2.0接続の有線LANアダプタだ。これを使えば上記の端子貧乏なPCでも有線LANに接続でき、さらに3台のUSB機器が繋げる。バスパワー給電なのでACアダプタも必要ないし、MacOS X(Leopard)ならドライバのインストールも不要。新型のMacBook ProにはSDカードスロットがついたけれど、Airにはないのでこれまではデジカメ写真を取り込むのも一苦労だったはずだ。このアダプタがあればカードリーダーを常時ぶら下げておくのも簡単だし、USBコネクタ部分は回転するので3台全部繋げても干渉しない。

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 良くできていると思うのが、PCのサスペンド(省電力)モードにも対応していることだ。対応していない場合、スリープからの復帰の際にいちいちアダプタを再接続しなければならないので面倒臭いし、貴重なUSB端子が傷みそう。本機ならその心配はない。さすがにLANの速度はギガビットではなく100BASE-TXになるが、実用上はほぼそれで十分だ。

 銀と黒の2種類あり、価格は直販サイトのロジテックダイレクトだと2980円(6月下旬発売)。ソニーもアップルも純正の有線LANアダプタは出しているのだが、値段はソニーが4980円、アップルが3400円と多少高い。ソニーのはギガビットでVGA端子もついているが、どちらもUSB端子が増やせる訳ではないので、利便性はロジテックの方が高そうだ。Edyでtype Pが当たったら(しつこいよ!!)、少なくとも私はロジテックのを買うだろう。(秋葉好夫)

iTunesライブラリをDVDメディアにバックアップ


2009年6月14日 04:39 | トラックバック(0)
 先日、自宅のパソコン入れ替えのためにメールや写真、動画、iTunesのライブラリなどのデータをせっせと移行していたときのことです。自宅にはNASのような気のきいたものを用意していないので、長年使っているバックアップ用のHDDをつなぎ変えながらデータのコピーにいそしんでいたわけですが、途中でHDDから気になる異音が......。小さい音ですが、何やらカリカリいっているように聞こえます。HDDはいつかは必ず壊れるもの、これはそろそろ寿命も近いのではと背筋がひんやりし、とりあえず写真と音楽のデータをDVDメディアにバックアップすることにしました。さすがに外付けHDDとパソコン本体とが同時に壊れることはまずないだろうと思いつつ、やはりデータの保存性という点でいえばDVDメディアのほうが安心です。

 で、 iTunesのライブラリですが、iTunes7以降(現在の最新バージョンは8)ならバックアップは簡単。ファイルメニューの「ライブラリ」から「ディスクにバックアップ」に進み、「iTunesライブラリとプレイリストの全体をバックアップする」を選んで空のDVDメディアを入れるだけです。私のライブラリは20GB近くあるので5枚のディスクが必要で、1枚あたり10分前後(このへんはドライブやディスクの書きこみ速度によりますが)。次回からは差分(追加、変更された項目のみ)のバックアップができます。一度まるまるとっておけば以後は短時間ですむので気が楽です。iTunesユーザーの方には、転ばぬ先のメディアへのデータバックアップをお勧めします。(千葉はるか)

PSPとは一味違った遊び方ができるPSP go


2009年6月 8日 02:16 | トラックバック(0)
 6月3日、ソニー・コンピュータエンタテインメントはプレイステーション・ポータブル(PSP)の新ラインナップとしてPSP goを発表した。日本での発売は11月1日、価格は2万6800円。

 既存のPSPに比べ、かなり小さいのが見ただけで分かる。一番大きかった初代に比べると大きさは半分、重さは6割になったらしいが、最新のPSP-3000と比べてもかなり小さく、持ち運びが便利そうだ。液晶も従来の4.3インチから3.8インチに小型化されたが、解像度が480×272ドットの16:9であるのは変わらない。迫力は少し減ったが目が詰まって映像は綺麗に見える、といったところか。

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 この小型化を実現しているのがUMDの非搭載。これまでPSPといえばUMDが付き物で、特に初代はゲーム途中に興奮して筐体を強く捻ると蓋が開き、手裏剣のようにディスクが飛び出すので海外では「ニンジャ・ウエポン」と話題になったものだ(笑)。大きく重かったその初代のドライブも5年の間に薄く軽くなってはいたが、それでもなくなることはなく、2層で1.8GB入るこのディスクがPSPを特徴づけていたのは間違いない。映画が観られるUMDビデオはその最たる例だ。ところがPSP goではUMDが削られ、容量およそ9倍、約16GBのフラッシュメモリを内蔵することになった。ゲームや映画などのコンテンツは11bの無線LAN経由、PS3経由、もしくはUSB2.0でPCと繋いでダウンロード購入することになる。

 ゲームや映画をUMDで沢山揃えていた人にとっては資産が活かせず残念だが、PSP goは逆に従来機にはない機能を持ち、これまでできなかった遊び方ができるようになる。Bluetoothやメモリースティック マイクロのスロットの搭載がそうだし、ゲームを一時中断してXMBで各種操作ができるスリープ機能もドライブを持たないPSP goならではだ。駆動系がなくなることで電池の持ちも良くなるだろう。ハードだけでなくPlaystation Networkも進化し、1900本の映画や9400のTV番組などがラインナップされるという。これらをどこからでも手軽にダウンロード購入して楽しめるとすれば、かなり楽しそうではないか。世間ではPSP goはPSP後継機というよりiPhoneの対抗機と見られているが、これまで見てきた内容だけでもそれはうなずける。従ってPSP-3000もなくなりはせず、しばらく併存するだろう。

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 それにしても上下にスライドして液晶が動き、下段のコントローラー群が出てくる辺りはSONYのお家芸ともいえる楽しさで、「パーソナルコミュニケーター」という位置づけで売られていた「mylo(マイロ)」にそっくりだ。一時期、mylo初代機の英語版を手に入れて遊んでいたが、小さく軽く、すぐに起動してメールが読み書きできるのは便利だった(myloの下段はキーボード)。PSP goも単なるゲーム機ではなく、そのようなマルチな性格を受け継ぐに違いない。(秋葉好夫)
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