Blu-rayディスク(BD)はDVDに比べると、ドライブもディスクもまだ高い。量販店サイトで見ると、25GBの片面1層のBD-R(1-4倍速)の1枚当たり単価は350〜450円程度。だいぶ下がって来たが、もう少し安くなれば普及は更に加速するだろう。ドライブも同様。出始めの頃に等倍速の外付けドライブを11万円で買った私からすれば、PC内蔵用の8倍速記録ドライブが2〜3万円で買える現状は嬉しくはあるのだが、やはりもう一声欲しい。なぜならDVDドライブ(内蔵用、バルク品)であればDVD±R24倍速記録の高速機が4000円以下で買えてしまうからだ。
ところで、BDドライブにはまだポータブル型はほとんどない。あっても基本はDVDドライブで、BDに関しては読み出しができるだけだった。だがネットブックや1スピンドルの低価格ノートPCが売れている昨今、PC全体のバックアップを取ったりするのに、手軽なサイズで25GB、50GBの大容量を活かせるドライブのニーズは日増しに高まっている。そんな中、とうとう7月末に業界初の記録可能なポータブルBDドライブが登場した。それがMAL-BDP02U2だ。価格は2万4800円と手頃。発売元のMARSHALはHDDケース、USBのHDD接続ケーブルなど、ストレージ系周辺機器や自作パーツを主に扱っている会社だ。
今回のMAL-BDP02U2はW135×D145×H20mm、304gという薄さ・小ささながら、1層・2層のBDを始めほぼ全てのディスクに書き込みができる。記録可能なディスクと速度は、1層のBD-R/REが2倍速、2層のBD-R/REが等倍速。DVD±Rが8倍速、DVD±R DLが2〜2.4倍速、DVD±RWが4倍速、DVD-RAMが5倍速。CD-R/RWは8倍速。書き込みははっきりいって遅めだが、1台で13種類ものディスクに記録でき、特にBDに書き込める長所は何物にも換えがたい。
また、手軽に使えるのもいい。Windows VISTA/XP/2000ではドライバーのインストールは不要、付属のUSBケーブルで繋ぐだけで動作する。ACアダプターも付属しているが、USBバスパワー給電に対応しているので、CDやDVDなど「普段使い」の時はUSBケーブル1本でいい(BDの再生・記録を行う際には青紫色レーザーが電力を必要とするのか、ACアダプターが必要になる)。またポータブル型やノートPCのドライブにはトレイ式が多く、下から手で支えながらディスクをセットして更に手で押し込むという動作が必要になるが、本機は安価ながらスロット・ローディング。片手でディスクを出し入れできるし、デザインもすっきりしている。
手軽といえばもう一つ、本機には付属ソフトが一切付いていない。BDやDVDの記録・再生ソフトは別に買うと高いので、何も持っていない頃には付属ソフトが有難いが、長く自作をやっていると同じようなソフトが何本もたまってきて無駄を感じる。その点、ソフトもないが値段も安いというのは良い割り切り方だ。幾つか手持ちソフトがある中級者向けといえよう。ところで、本機を繋いでネットブックでBD映画を楽しもうと考えている人は要注意。今のネットブックのチップセットはほぼ100%グラフィック能力が貧弱な945GSEなので、ネットブック側の能力不足でコマ落ちや停止が予想される。その辺も分かっている中級者向きなのだ。最後に、本機は既にWindows7(RC版)でも動作確認しているそうなので、その点は安心だ。(秋葉好夫)

