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世界初の裏面照射型センサー搭載で夜に強いSONYのデジカメ


2009年8月10日 02:24 | トラックバック(0)
 今年の夏は3Dデジカメなど相当とんがったデジカメが発売されており、ワクワクする毎日だ。そしてコンパクトデジカメにも、世界初のこんな商品が登場した。SONYのCyber-shot DSC-TX1(下の写真)と、沈胴型のWX1シリーズだ。

 何が凄いのかというと、2008年6月に発表されたばかりの最新CMOSセンサー「Exmor R」(エクスモア アール)をデジカメとして初めて搭載したことだ。通常の表面照射型CMOSセンサーは、手前に配線、奥に受光面があり、レンズが集めた光も配線に阻まれて一部しか受光面に到達しない。そのため暗所では電気的に感度を上げ、ブレないようにするのだが、当然そこにはノイズや偽色の問題が発生する。一方この裏面照射型はまず受光面があり、配線はその裏に付いている。レンズが捉えた光はほとんどが受光部のフォトダイオードに届くため、感度が従来の2倍もあるのだ。

TX1series.jpg
 デジカメで何を撮るかは人によって違うだろうが、コンパクトデジカメの場合は室内でのパーティーや宴会、カラオケでの出番も多そうだ。夏なら花火大会やキャンプファイヤーもあるだろう。また室内というのは人間の目には明るく感じられても、実は結構暗い。つまり、暗所に強いデジカメというのはそれだけで活用範囲がかなり広いのだ。今回の新機種ではセンサー部でノイズが1/2になり、さらに「手持ち夜景モード」では高速連写した6枚の画像を高精度に合成することでノイズが1/2になるため、暗所での色ノイズは従来機の1/4。これはもう「夜の帝王」と呼んでもいい。

 TX1とWX1では薄型のTX1に注目が集まりそうだ。9/4発売、価格はオープンで、想定市場価格は4万3000円。これは従来のTシリーズの後継機で、T90とT900のうちT90とほぼ同じ筐体を使っている(35mmからの4倍ズームという辺りも一緒)。T90は最薄部が13.9mm、センサーは1/2.3型1210万画素CCD。一方TX1は最薄部が14.1mmと僅かに厚くなり、センサーは1/2.4型1020万画素CMOSなので、画素数は減少した。だが改良点も多く、T90では220枚だったバッテリー寿命が250枚に増加。また3.0型液晶部分の強度は強化ガラスにより2倍に向上した。

TX1G.jpg
 このサイズでMPEG-4のハイビジョン動画が撮れるとか笑顔認識などの機能は前機種同様だが、新たに加わった機能も多い。目玉はフルサイズ画像で秒間10コマという高速連写ができることと、カメラを上下・左右に振るとパノラマ写真が撮れる「スイングパノラマ」機能。後者は特にユニークで、普通はカメラを構えたら「脇を締めて、闇夜に霜の降るごとくゆっくりシャッターを押す」のが常識なのに、「シャッターを押したままカメラをぐるーんと横方向や縦方向に一振りする」のである。すると、短冊状に高速連写された最大100枚の画像が内部で合成されて、最大画角185度のパノラマ写真が出来るのだ(WX1では256度)。これなど高速読み出しのできるCMOSと高速画像処理エンジン、手ぶれ補正機能の三位一体でないと成り立たない凄いワザである。昔は人間が一脚のようにくるくると回って何枚もの写真を撮り、それをPhotoshopで手作業で合成したものだが、もうそんなことは必要ない。私はパノラマ写真が好きなのでこの機能にはかなり期待している。

 既にTX1がかなり欲しくなっているのだが、不安なのは少し大型で液晶も3.5型のT900の筐体を使った(例えば)TX2なんてのが秋頃に出てしまうんじゃないかということ。T90よりT900の液晶の方が圧倒的に綺麗なので、本当に理想的なのはT900+Exmor Rという新機種なのだ......。ま、これは極めて贅沢な悩みではあろう。(秋葉好夫)

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