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最近のデジタル機器に思う「残念だなあ、の消滅」


2009年9月28日 00:06 | トラックバック(0)
 初のシルバーウイークも明け、それに続く土日も明けた今日からが秋本番開始。そんな感じのオフィスも多いのではあるまいか。私も秋風に吹かれ、ふと今年になってから書いた記事を振り返ってみたのだが、一つ気が付いたことがある。それは、最近とみに「残念だなあ」と感じる機会が減っている、ということだ。

 どういうことかというと、2、3年前、いやほんの1年くらい前までは紹介記事を書いていても「惜しいなあ、このデジタル機器、すごくいいんだけどココだけはなあ......」と思うことが多かった。「あと、これさえ付いていれば買うのになあ(=逆にいえば、今のままでは買えないなあ)」と、その「あと僅か一歩の詰め」ができていないことに忸怩たる思いを感じながら、それでもその機器の魅力を伝えようと苦労して記事を書いていたのだ。

 具体的にいえば「このBDレコーダー、すごく操作性が良さそうなんだけど一層のBD-Rにしか書き込めなくて、二層(BD-R DL、50GB)は使えない。ファームウエアのアップグレードでも対応しないみたい」(かなり買うのを躊躇しますよね)とか、「このデジカメ結構いいんだけど、使えるメモリカードは、割高で入手性の低いxDピクチャーカードだけだ」(昨今では大抵SDカードに置き換わっているか、SDカードとの併用ができるようになっている)とか、そういうことだ。「この超小型PC、どこでも持って歩けそうで自分でも欲しいけど、OSがVISTAのしかないから実際の運用は厳しいかもな」という例は枚挙に暇がなかったし、「すごく集音性能の良さそうなICレコーダーなのに、できるファイルがこの会社の独自形式だから人に渡しても再生して貰えない。せめてMP3さえ再生できれば音楽プレーヤーと2台持ち歩かなくて済むのにな」(最近では独自形式のICレコーダーは少数派になり、MP3、WMAのサポートは勿論、WAVでリニアPCM録音ができるものも)なんてこともあった。

 今こうやって書くと、「本当にそんな不便な商品作ってたの?」と思われるだろうが、これらは皆事実だ。開発が追いつかないということもあったろうし、ユーザーがそれ(例えばSDスロット)を望んでいるのは分かっていても、自社のメモリカード縛りが崩れてしまうのでメーカーの戦略として付けられなかった、なんてこともあっただろう。ところが今はそんな政治的なことを言っていると商品が売れなくて会社自体が危ないし、一方でICチップの値段はどんどん下がっているので、あまり必要のない機器にまでUSBとBluetoothと4in1カードスロットが載っている、という状況だ。結果としてデジタル機器のユニバーサル化が進み、どれを選んでもあまり大きな失敗のない状況になった。技術の進歩のまっただ中にいると、今この状況が当たり前のように感じられ、「便利になったなあ」と感謝する気持ちすら忘れがちだ。だが、そうなったのはごく最近のことで、ちょっと前まではまだ色々不便だったんだよ、と言いたくて書いてみた。(秋葉好夫)

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