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東芝、ついにメタノール型の個人用燃料電池を発売


2009年10月22日 23:58 | トラックバック(0)
 今日10/22はWindows7発売の日。秋葉原のパーツ街では時計が今日に切り変わる瞬間からDSP版の発売を始めたが、報道を見る限りではちょっとしたお祭り騒ぎだったようだ。VISTA発売の時は白けた雰囲気だった記憶があり、その前のXPの時はそこそこだったがMeなどではやはり白けていたと思う。どうもOSの出来具合と祭りの盛り上がりは関係があるようだ。私もこのブログのために写真を撮りに行こうと夕方までは思っていたのだが、夜になったら眠くて沈没してしまった。無念。

dynario.jpg
 さて同じ22日、これまた画期的な「これぞニッポン製」という製品が発表された。何年か前から出るぞ、出るぞと話題になっていて(『2004年中にも発売』とCEATECで聞いたような記憶がある)、ある意味世界中で期待されていたものだ。ダイレクトメタノール型の燃料電池である。発表したのは東芝で、製品名はDynamo(ダイナモ、発電機)とrio(スペイン語で川)を合わせた「Dynario(ディナリオ)」。とうとう個人でも買えるようになったか! ただし量販店などでは売っておらず、同社直販サイトShop1048(http://shop1048.jp/)での国内限定3000台の発売になる(発売は10/29)。価格は29800円だが、今なら5本セットで3150円する燃料カートリッジが付いてくる。

 この燃料電池、何にでも使えるわけではなく、USB経由で充電できるモバイル機器(主に携帯電話、音楽プレーヤー、ゲーム機か)の充電用。出力はDC5V、400mAしかなく、ノートPCなどにはパワーが足りなくて充電できないし、iPhoneの充電にも使えないようだ。また航空法の関係で、本体は航空機の客室に持ち込めても、燃料カートリッジは貨物室にすら持ち込めない。まだ出来立てホヤホヤの商品なので、色々と制約が多いのだ。それでも、コンセントなど全くない深山の中でも燃料さえあれば充電できるという魅力があり、モバイラーにとっては期待の星ともいえる。

 使い方は以下の通り。まず、燃料注入口のスライドカバーを開けて写真のように燃料カートリッジのノズルを挿し、燃料を注入する。かかる時間は20秒程度。どのくらい入っているかは本体正面のゲージを見れば分かる。次にスライドカバーを閉め、本体とモバイル機器とを充電用の出力ケーブルで繋ぐ。最後に、本体の出力スイッチを押す。すると電気が起こり、モバイル機器の充電が始まって、発電モニター用の青ランプが点く。意外と簡単な気がしませんか。

 発電の原理は、内蔵されている触媒によってメタノールが電子(e-)とプロトン(H+)とに分離され、発生した電子の方が外部へと導かれてモバイル機器を充電する、という仕組み。プロトンの方は空気中の酸素とくっついて微量の水蒸気となって放出される。この時、本体は多少発熱するらしいが危険なほどではない。

 多少残念なのは、まだ発電効率が悪そうな点。本体に注入した分のメタノール(14ml)では、800mA程度の携帯電話を2回しか充電できない。燃料カートリッジ(50ml)を1本使っても携帯電話を7回しか充電できないと言われると、「1充電あたり90円か、高い電気代だなあ」と感じてしまう。燃料もShop1048でしか買えず、コンビニにあるわけではないので、まだまだ実験用の域を出ない。それでも、やはり使ってみたいんだなあ。発電効率は今後どんどん改善されるだろうし、普及すれば燃料価格も下がり、CD-Rのようにどこでも買えるようになるだろう。それには、使う人が増えなくちゃ......というわけで、いち早く入手すべきかどうか、今日は1日考えていた。(秋葉好夫)

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