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記録メディア特集記事[イベント編]
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エレクトロニクス関連の総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」が開催804社・団体が出展し、5日間に19万6630人が来場
 アジア最大規模の情報・通信・エレクトロニクス関連の総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」が9月30日から10月4日までの5日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。主催は、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、電子情報技術産業協会(JEITA)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体。
 5日間に、804社・団体が3121のブースを使って出展。そのうち、海外からの出展は、27カ国・地域から289社・団体だった。5日間の総登録来場者数は19万6630人。次回の「CEATEC JAPAN 2009」は、2009年10月6日〜10月10日まで、幕張メッセで開催予定。
 CEATEC 2008におけるブルーレイ(Blu-ray Disc:BD)システムを中心に、出展内容をレポートする。
 ブルーレイレコーダは、ソニー、パナソニック、シャープが国内市場でつばぜり合いを演じて、市場競争が始まり、その結果エントリーモデルの価格は下がってきており、10万円前後の機種が目立つようになった。その状況がCEATEC JAPANにも表れていた。
 BDは、2002年2月に日本、欧州、韓国の主な電機機器メーカー9社が提唱した、デジタルハイビジョン放送を高画質で長時間記録できる光ディスクの記録フォーマット。現在、ブルーレイディスクフォーマットの規格策定・普及を目的に設立された企業団体「Blu-ray Disc Association(BDA)」として、189社が賛同している。
パナソニック 3D映像視聴可能な「3D フルHD プラズマ・シアターシステム」 直感操作ができる未来志向の「Life Wall(ライフウォール)」も
 10月1日から松下電器産業(株)から「パナソニック(株)」(英文表記:Panasonic Corporation)に社名を変更した同社のブースでは、「Life Wall(ライフウォール)」など、ディスプレイ操作の新たなユーザーインタフェースを提案・デモした。150V型のプラズマテレビも参考出品した。
 Life Wallについては、今年1月の2008 International CESにおいて、パナソニックAVCネットワークス(Panasonic AVC Networks:PAVC)社の社長でパナソニック専務を務める坂本俊弘氏が、開幕日の1月7日に、午前8時半から、ベネチアン・ホテルのPalazzo Ballroomで実施された、オープニングの基調講演のなかで発表した。
 Life Wallは、2015年以降を見据えた、パナソニックの未来のリビング提案の一つ。壁面にプロジェクターを使って、横長の継ぎ目ないディスプレイにした。ディスプレイに表示させる写真・動画をジェスチャーで直感的に操作することができる。
 壁面の上部には、カメラが取り付けられており、非接触型の動作検知技術により、リモコンを使わず、手の動きだけで、そこに映し出されるコンテンツや情報が操作できる。個人が認識されることで、その人に応じてコンテンツや情報のカスタマイズができ、ビデオクリップをつかんで、別の場所に映したり、写真・動画の移動・拡大・縮小が自在にできる。
 Life Wallは、家の内外をつなぐ情報ハブの役割を果たし、ほぼ実物大にさまざまなコンテンツ、情景を高画質に映し出せるだけでなく、安全、安心、健康、通信といった、生活に密着する統合アプリケーションを想定している。
 ライフウォールに似た直感的ユーザーインタフェースとして、人間の動きでディスプレイ上の画像を操作する「空間ハンドジェスチャー・ユーザーインタフェース」、リモコンの数字キーの代わりに平面的なタッチパッドが付いたユーザーインタフェースを採用した「イージータッチリモコン」も出展された。

 空間ハンドジェスチャー・ユーザーインタフェースは、手・腕を動かすと、その動きをディスプレイに付けられたセンサーが読み取り、表示される画像を直感的に操作できる。両手を前に押し出して広げると画像が拡大したり、写真向けて手をかざして握って動かすと画像を移動させたりできる。
 イージータッチリモコンは、タッチパッド上にセンサーが組み込まれたリモコンで、従来型のボタン型のリモコンとは異なり、外見はフラットになっている。ただ、リモコンに触れると、ディスプレイ上には仮想ボタンが表示されるほか、加速度センサーにより、振ったり、縦・横に傾けたり、右手・左手に持ち替えたりすることで、表示画面を変えたり、画面の操作ができる。右手か左手かも認識し、それによって表示される操作画面も異なる。

 ブルーレイ(Blu-ray)関連では、9月1日から順次発売されたHDD搭載ハイビジョンBDレコーダー「Blu-ray DIGA(ブルーレイ・ディーガ)」の新シリーズとして、「DMR-BW930」、「DMR-BW830」、「DMR-BW730」およびVHS一体型タイプ「DMR-BR630V」を出展。

 これらは、新世代システムLSI「UniPhier(ユニフィエ)」を採用し、第2世代のMPEG-4 A VC/H.264エンコーダー「アドバンスドAVCエンコーダー」を搭載。これにより50GBのBDに世界最長約24時間、4.7GBのDVDに約2時間のフルハイビジョン録画が可能。
 また、見たい番組を探しやすいプレビューウィンドウ「録画一覧」や、ドライブ切換が不要な「スタートメニュー」を搭載。「VIERA Link(ビエラリンク)」に対応し、USB端子による「ハイビジョンムービー連携」のほか、業界で初めて、12月からサービス開始予定の「アクトビラ ビデオ」のダウンロードサービスにも対応している。従来モデルと比べて、待機時消費電力で約8割、消費電力で最大約4割削減するなど、エコにも配慮している。
 記録メディア関係では、BDレコーダブルフォーマットVer.1.3規格に準拠した、世界初の追記型6倍速BDについても展示。高感度相変化記録膜により最大216Mbps高速転送レートを実現、耐光特性と繰り返し再生に優れた無機系で、フルハイビジョン録画に対応している。
 このほか、CEATEC JAPAN 2008において、パナソニックは、103型プラズマテレビとブルーレイプレイヤーを用いて、専用眼鏡を装着し、左右の視点ごとにフルHD(1920×1080画素)映像を表示することで、臨場感のある3D(立体)映像視聴ができる「3D フルHD プラズマ・シアターシステム」についても発表。
 視聴者は、プラズマテレビと同期して動作するアクティブシャッターメガネをかけることで、現行のフルHDの2倍の情報量からなる3D映像を音響付きで楽しむことができる。
 3D映像を記録・再生・表示する全課程で、左右が各フルHD映像を処理することで、ハリウッド映画のオリジナルマスターのような高品位な3D映像表示を可能にしている。
 光ディスク技術とパナソニックハリウッド研究所(Panasonic Hollywood Laboratory:PHL)のオーサリング技術を応用し、現行のブルーレイディスク1枚に、左右2つのフルHDの3D映像を収録。同時に、ブルーレイディスクに収録された左右のフルHDの3D映像データのリアルタイムデコード・再生技術についても開発した。
 従来の民生用3D映像視聴システムでは、映像信号の表示方式として、走査線ごとに右目、左目に振り分けて表示することで、垂直解像度が低下し、さらに左右2画面分のフルHD映像を一画面分のデータ領域で蓄積・伝送するため、映像信号の間引きによる映像品質の劣化が起きた。
 今後、パナソニックは同技術をベースに、高品位なフルHD 3D映像を家庭で楽しめるように、ハリウッド映画会社やBlu-ray Disc Association(BDA)加盟の民生機器メーカーなどと協議して、BDAで3D表示フォーマットの規格化を図り、3Dシステムの普及に努めるとしている。

パイオニア 8倍速記録に対応したブルーレイディスクドライブ「BD HD Writer」 インタラクティブ3Dフローティングビジョン技術も出展
 パイオニアは、「Life Renaissance」をテーマに掲げ、プラズマテレビ“KURO”「KRP-600M」「KRP-600A」、ホームシアターシステム、AVアンプ「SC-LX90」、ブルーレイレコーダー、カーエレクトロニクス製品「サイバーナビ」「楽ナビ」とともに、音声認識技術、超多層光ディスク技術、3Dフローティングなどの技術開発を出展・デモした。ブースは、2007年に業務提携したシャープの隣に設けた。
 主力展示となった「STUDIO KURO」では、今秋から発売するフルハイビジョンプラズマテレビを中心に、クロが際立つ高画質の映像を表示。併せて、「HIGH-END シアター」」では高音質、高画質を追求した7.1chサラウンドシステムによる高級ホームシアターを来場者に体験させた。
 ブルーレイディスク(BD)関連では、BD-R/R DLの8倍速記録に対応したBDドライブ「BD HD Writer」と、12.7mm厚のノートPC用BDドライブ「BD Slim Writer」を参考出展した。BD HD Writerは、BD-R/R DLの8倍速記録と、BD-R/REの2倍速記録に対応する。DVDの記録速度はDVD±Rが16倍速、DVD±R DLが8倍速、DVD+RWが8倍速、DVD-RWが6倍速、DVD-RAMが5倍速。インタフェースはシリアルATA。年内に発売予定。
 BD Slim Writerは、BD-R/R DLの4倍速記録と、BD-REの2倍速記録に対応し、DVD±Rは8倍速、DVD±R DLが4倍速、DVD+RWが8倍速、DVD-RWが6倍速、DVD-RAMが5倍速となっている。
 併せて、BDの光学仕様をベースに、16層/400GBの記録が可能な光ディスクと、再生システムも出展・デモした。
 このディスクは再生専用で、1記録層当たりの容量はBDと同様25GBだが、16層の多層化によって400GBの大容量を実現している。対物レンズの光学的仕様など基本構造はBlu-ray Discを踏襲し、再生機の光学ドライブもBDドライブをベースに開発された。16層の各層を切り替えて、実際に映像の再生デモが実施された。
 パイオニアは、2006年に光学メディアにおけるロードマップを発表しており、2010年には500GBのディスクを実現する目標を立てている。
 ブースでは、20層/500GBのディスクも出展。記録層に透過率の高い素材を採用しており、ディスクの裏まで透けて見えた。BDに近い構造のディスクを多層化しており、NA(レンズ開口率)など、対物レンズの光学仕様はBDと同一となっている。1層の容量も25GBとBDと同じ。これにより、基本的なドライブのコンポーネントはBDから継承ができるとしている。
 パイオニア・ブースで行列ができるほど人気だったのが、インタラクティブ3Dフローティングビジョン(浮遊映像操作システム)技術。これは、独自の処理を施した3D映像と3D用レンズとの相乗効果により、専用めがねがなくても立体映像を楽しむことができる立体視ディスプレイシステム。
 システムに設置されたセンサーとアプリケーションの組み合わせにより、空間センサーに囲まれた空間であるバーチャルスクリーン上で指先を動かすことにより、空中に文字や絵を描いているようなリアリティを実現する。
 バーチャルスクリーン上に表示されたPCのウィンドウ画面を、指を使ってドラッグができるインタフェースを採用し、指でウィンドウを押さえると、その部分がへこむなど、リアリティを体感できることができる。
 会場のデモでは、実物体の殺虫剤のスプレー缶をバーチャルスクリーンに置くと、殺虫剤の薬剤がミストとして噴射される映像が表示され、表示されている蚊が落ちていった。また、スクリーンに浮かんでいる風船の映像に、実際に指を差し出すと風船が割れたりした。
 バーチャルディスプレイは、液晶ディスプレイで、そこに小粒の凸レンズを密集させた特殊なパネルを重ねることで、映像が浮かび上がって見えるようにしている。このシステムは、受注生産で、サイズは15型と6型の2種類がある。
ソニー BCレコーダーに画質補正回路 「CREAS(クリアス)」を搭載 薄さ0.3mmのパネルを使った超薄型有機ELテレビも出展
 ソニーは、CEATEC JAPAN 2008において、9.9mmの薄さを実現した世界最薄の液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の「ZX1シリーズ」のほか、ブルーレイディスク(BD)レコーダー、デジタルカメラ「サイバーショット」、デジタル一眼レフカメラ「α」、BDドライブを搭載PC「VAIO」、有機ELテレビなど、最新製品を出展した。
 話題の有機ELテレビ関係では、すでに発売されている11V型テレビ「XEL-1」のほか、27型プロトタイプとともに、薄さ0.3mmのパネルを使った超薄型有機ELテレビ(11型)も出展された。
 BCレコーダー関連は、2008年秋冬モデルを中心に展示。今春に発売されたAシリーズ「BDZ-A70」を残して、ラインアップの一新を図った。
 テレビ録画に特化したスタンダードモデル「Tシリーズ」、デジカメ写真をBDに保存することをメインに設計された「Lシリーズ」、ホームシアターモデル「Xシリーズ」の X/L/Tの3シリーズがすべてスペックアップし、6機種が9月27日から順次発売されている。
 共通機能として、HDMI端子搭載ハイビジョンテレビをより高画質にする画質補正回路 「CREAS(クリアス)」を搭載するほか、BD1枚に、約24時間(ERモード)のハイビジョン映像が録画できる「たっぷりハイビジョン録画」機能を内蔵。録画番組は番組名ごとにフォルダに振り分けられ、フォルダ単位で一度にBDにダビングできる「連続ドラマ一括ダビング」も装備されている。

 Tシリーズの入門機「BDZ-T55」は、実勢価格は10万円程度になる見込み。2番組録画はできないシングルチューナータイプ。

 上位モデル「BDZ-T75」は、ダブルチューナー対応で、実売価格差は数万円割高になる。TシリーズのT55およびT75の2機種のハードディスク(HDD)容量は320GB。

 Lシリーズは、Tの基本機能をすべて備え、テレビ録画およびハイビジョンハンディカムに特化している。2系統のUSB端子を備え、背面のポートとハイビジョンハンディカムのクレードルを常時接続して使える。また、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、SDカードスロットも装備しており、一眼レフデジカメ画像をBDに保存する目的でも使える。廉価版のシングルチューナータイプ「BDZ-L55」のHDD容量は320GBで、実勢価格で4万円程度の差がある。
 Xシリーズは、高画質と高音質にチューンアップされ、「BDZ-X100」と「BDZ-X95」の2種類を用意。映像部には、CREASとすべての映像信号をより精細につくりかえる技術「DRC-MFv3」を搭載している。これにより、旧タイプの薄型テレビ内蔵のチューナーで直接ハイビジョンテレビを見るよりも、Xシリーズのチューナーで受信・表示した映像の方が美しくなる。
 たとえば昨年モデルの薄型テレビが内蔵しているチューナーでデジタル放送を見るよりも、Xシリーズのチューナーを介して視聴した方が美しい映像が楽しめる。デジタルハイビジョンに完全移行する2011年を見据えて、ソニーが提案するハイビジョン画質「2011年画質」を実現する。
 このほか、コンパクトサイズを実現した「BDP-S350」と単品コンポ「ES」シリーズの技術を受け継いだプレステージモデル「BDP-S5000ES」の2機種のBDプレイヤーも投入された。

 ソニーのブースでは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、9月18日からプレイステーション 3(PS3)向けに開始したオンライン・エンタテインメント・サービス「Life with PlayStation」についてもプロモーションした。

 このサービスは、Cellコンピューティングを採用したPS3の持つパワーと描画能力を活用し、PS3ならではのライフスタイル提案を図る。最初のサービス「ライブチャンネル」では、「地球という場所」「今という時間」をテーに、宇宙から見た地球を再現したインタフェース上で、雲の画像や世界60都市の天気情報、Google ニュースによるニュース、各都市のライブカメラの情報などを表示する。
 世界中の人びとがソフトウェアをダウンロードして走らせると、一団となった世界最大級のスーパーコンピュータを形成するという、米スタンフォード大学が提唱する分散コンピューティング・プロジェクト「Folding@home」(フォールディング・ホーム)にも対応。アプリケーションをアップデートすることでLife with PlayStationの利用ができ、Life with PlayStation内の機能としてインタフェースが変更され、より高度なたんぱく質シミュレーション、PS3独自のランキングシステムなどを追加できる。
 このほか、ソニーは、10月4日に発売した11.1型ワイド液晶搭載のモバイルPC「Type T」も展示した。上位機種にはBDドライブを搭載。BDドライブ搭載したモデルでも最軽量モデルは1.25kg。バッテリー使用時間も最長13時間と発表されている。4GBメモリと160GBのHDDを搭載し、CPUに「Core 2 Duo SU9300」を採用した「VGN-TT70B」の実勢価格は約30万円。

シャープ VHSビデオ一体型の機種のほか2機種のBDレコーダー NTTドコモ、日産と共同開発した「インテリジェントキー搭載ケータイ」も
 シャープは、CEATEC JAPAN 2008において、RGB方式のLEDバックライトを採用した液晶テレビ「AQUOS」のほか、ブルーレイディスク(BD)レコーダー「AQUOSブルーレイ」、携帯電話、電子辞書などの製品を出展し、デモを交えて大々的にプロモーションした。「環境先進企業」としての取り組みについても積極的にアピールした。
 AQUOSブルーレイについては、手軽に録画が楽しめるBDレコーダー「BD-HD22」(10月20日発売)と、VHSビデオ一体型BDレコーダー「BD-HDV22」(11月25日発売)の2機種のほか、すでに発売されている長時間録画タイプのBDレコーダー「BD-HDW22」「BD-HDW25」「BD-HDW30」を中心に出展した。
 BD-HD22、BD-HDV2の両機種とも、HDD容量は250GB、地上、BS、110CSのデジタルチューナー(1基)、地上アナログチューナー(1基)を搭載。実勢価格はHD22が約12万円、HDV22は約16万円。高画質・高効率圧縮技術「MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダー方式」を採用。5倍モード(約4.8Mbps)では、デジタル放送のハイビジョン映像(約24Mbps)をそのままの画質(DRモード)で録画した場合に比べ、最長で5倍の長時間録画ができる。
 「長時間まる録りハイビジョン」機能を使えば、2倍、3倍モードなどの長時間録画時でも、番組連動データやサラウンド音声データをそのまま記録できる。
 一つのリモコンなどの操作で全ての機器を制御可能とするファミリンク対応の液晶テレビ「AQUOS」とHDMIケーブル接続すれば、「AQUOS純モード」によりパネルの性能を最大限に引き出した高画質再生ができる。また、本体のエコモードスイッチをオンにすると、低消費電力の待機モードとなり、従来機に比べ、待機時の消費電力が約70%削減できる。
 VHSビデオ一体型の「BD-HDV22」は、デジタル放送録画制限の新方式「ダビング10」に対応。VHSテープの映像をDVDやBDにまとめてダビングできるほか、VHSテープから一度HDDに録画し、不要なシーンをカット編集してからディスクへダビングすることもできる。
 シャープのブースは、NTTドコモ、日産自動車と共同開発した「インテリジェントキー搭載ケータイ」も展示した。インテリジェントキーは、リモコンドアロックのような遠隔操作をしなくても、持ち歩くだけで自然にドアの施錠・解錠・エンジン始動・停止ができる。2002年に全面刷新したコンパクトカー「マーチ」など複数の車種が採用され、これまで95万台分が出荷されている。 
 今回、新開発された「インテリジェントキー搭載ケータイ」は、携帯電話に同機能を搭載することで、ユーザーの利便性を向上させ、将来的な携帯電話の拡張性により、さらなる実用性を持たせることを目的にしている。
 ドコモは、携帯電話とインテリジェントキーの連携を想定した商品性のシミュレーション、シャープはインテリジェントキー搭載携帯電話のハードウェア開発、日産は携帯電話へのインテリジェントキー内蔵化の技術支援と車両適合開発をそれぞれ担当した。
 日産とシャープによるインテリジェントキー電子素子の小型組み込み技術、ワイヤレス交信性能技術、各機能間での電磁環境両立性(Electromagnetic Compatibility)技術の確立によって実現した。今後、3社は2009年度早期の商品化に向けてさらなる開発を進めるという。
 このほか、手書きコミュニケーションアプリケーション「手書きチャット」も参考出品し、デモした。「WILLCOM 03」の端末を使い、PHS端末同士で手書きによるコミュニケーションができることを示した。画面上の描画インタフーイスを使って、画像や文字を表示すると、PHS通信により別の端末のアプリ上に表示できる。
三菱電機 液晶テレビのステーション部と同形状のデザインのREALブルーレイ セットで利用することで、手元でディスク入れ替えが可能
 三菱電機は、CEATEC JAPAN 2008で、パブリックからパーソナルまで、デジタルAV関連を中心とする最新の製品と先端技術を出展した。
 「人が『集まる』・『楽しむ』・『体験する』」をテーマに、「デジタルサイネージゾーン」、「個別展示ゾーン」、「TOPICSゾーン」の3つのゾーンでブースを構成。
 デジタルサイネージゾーンでは、ハイブリッド型映像情報配信システムを活用した映像装置への配信デモを実施。個別展示ゾーンでは、レーザーTVをはじめとした映像関連製品を展示。TOPICSゾーンでは、次世代ホームネットワークなどの製品・技術を紹介した。
 ブルーレイ関連では、自由にレイアウトできる46V型フルハイビジョン液晶テレビ「REAL」(型名:LCD-46LF2000)と、同テレビのステーション部と同形状のデザインを採用したブルーレイディスクレコーダー「REALブルーレイ」(型名:DVR-BF2000)を出展。11月21日発売予定で、実売価格はそれぞれ約50万円、約18万円。
 REALは、液晶モニター部とチューナーなどのステーション部を分離し、映像信号などの伝送を無線にし、自由にレイアウトできるようにしている。液晶モニター部は、幅109.0×高さ68.5×奥行き4.0〜4.4cmの超薄型。重さは22.7kg。
 ステーション部は、幅18.0×高さ18.0×奥行き29.8cmのキューブ型をしており、家具・調度品と組み合わせがしやすいデザイン。地上/BS/110度CSデジタルチューナーと、アナログチューナーを搭載。入力端子はHDMIが4系統、D4入力が2系統、ビデオ入力(コンポジットまたはS映像)が3系統、アナログRGB(D-Sub15ピン)が1系統。重さは5.3kg。
 REALブルーレイは、液晶テレビのステーション部と同形状のデザインで、セットで利用することで、手元でディスク入れ替えができる。地上アナログチューナー(1基)と地上・BS・110度CSデジタルチューナー(2基)を搭載。HDD容量は500GB、地上デジタル放送を約63時間録画できる。本体サイズは幅18.0×高さ18.0×奥行き29.8cm、重さは6.0kg。
 三菱電機のブースで話題となったのは、国内の展示会では初出展となった、レーザーTV。米国で今秋の発売を予定している。こけは、レーザーを光源にしたリアプロジェクションテレビの65インチ型。通常の液晶テレビの約2倍という色再現範囲の広さを持つ。RGBの3色のレーザー光線と光学設計技術、独自のカラーマネジメント技術を組み合わせ、彩度の高い原色表示と自然な色再現を実現した。
 動画用拡張色空間の国際標準として「IEC (International Electrotechnical Commission/国際電気標準会議)」で承認・発行された「xvYCC」に対応。現行放送の色空間規格より約1.8倍の色彩が表現できる。厚さは約25センチで、壁掛けも可能。光学系を小口径化した「超広角光学エンジン」や、小型のレーザー駆動電源などを採用している。新開発の小型冷却装置により、レーザー光源の寿命は3万時間以上としている。3D(立体)動画表示にも対応し、専用めがねをかければ動画を立体的に見られる。
日立 8cm BDを採用したフルHDビデオカメラ BD/DVDドライブの薄型化・基板配置の見直で約20%の小型化
 日立製作所は、CEATEC JAPAN 2008において、2007年12月に発売した最薄部35mmの薄型液晶テレビ「Wooo UTシリーズ」を中心に、記録メディアに8cm ブルーレイディスク(BD)を採用したフルHDビデオカメラ「DZ-BD10H」、 日立マクセル製の320GB iVDRメディア(著作権保護技術を搭載したカセット型リムーバブルHDD)を出展。併せて、最薄部15mmの37V型液晶テレビとともに、独自の信号処理技術を用いることで、さまざまな解像度の映像を最適な倍率で高精細化する超解像技術を参考展示した。
 このうちBD関連製品のDZ-BD10Hは、2008年1月に発表した「DZ-BD9H」よりも約20%の小型化を実現。同機種の上位モデルになる。8月9日に発売した。記録メディアは8cm BD-R/REのほか、DVD-R/RW/RAM、30GB HDD、SD/SDHCメモリーカード。
イメージセンサーについは、業界最高水準の総画素数約700万画素の1/2.7型CMOSに更新。動画有効画素数は約467万画素、静止画有効画素数は約622万画素で、2880×1620ドットから、フルHD(1920×1080ドット)の映像を生成する。オーバーサンプリングすることで解像感を向上させ、センサー感度は従来比で約3倍に向上、最低被写体照度は5ルクスとしている。
 小型化により、ハードディスクドライブ(HDD)は従来機の60GBから30GBに縮小している。これを補うため、SD/SDHCカードへの動画記録に対応。 HDDにはフルハイビジョン画質で約4時間20分、別売の32GB SDHCメモリーカードには約4時間45分、8cm BDには約1時間の記録可能。
 HDD、SD/SDHCカードへの記録方式は、日立製品では初めてAVCHD(Advanced Video Codec High Definition)を採用している。AVCHDは、パナソニックとソニーが基本仕様を策定したハイビジョン動画記録フォーマット。8cm DVDでも十分な高画質の動画が撮影できるよう、高効率符号化が可能なH.264/MPEG-4 AVC方式とともに、音声にドルビーデジタル (AC-3:Audio Code number 3)方式、多重化にMPEG2-TSをそれぞれ採用している。BDへの記録方式は、これまでの機種と同様、MPEG-4 AVC/H.264でBD-RE Ver.3.0とBD-R Ver.2.0に準拠する。
 総画素数約700万画素CMOS撮像素子を搭載し、日立独自の映像処理回路「Picture Master Full HD」と組み合わせ、1920×1080画素のフルハイビジョン映像の2.25倍の画素の信号からオーバーサンプリングして、フルハイビジョン映像を生成し、解像感が高く、高感度な映像記録を実現している。
 動画だけでなく、静止画も手ブレの少ない撮影ができる、光学式手ブレ補正機能搭載フルハイビジョン対応レンズを採用。8cm BD/DVDドライブの薄型化や基板レイアウトの見直しなどにより、従来比約20%の小型化を図った。
 逆光時に、顔が暗くならないよう自動的に明るさを補正したり、顔に優先的にピントを合わせる、顔認識技術「顔ピタ」機能も装備する。
 イメージセンサーは、業界最高水準という総画素数約700万画素の1/2.7型CMOSを搭載。動画有効画素数は約467万画素、静止画有効画素数は約622万画素で、2,880×1,620ドットの情報から、フルHD(1920×1080ドット)の映像を作成。オーバーサンプリングすることで解像感を向上するともに、センサー感度を従来比で約3倍に向上し、最低被写体照度5ルクスを実現した。
 日立は、2000年に世界初のDVDカメラを、2006年にDVDドライブとHDDを搭載した世界初のハイブリッドカメラを商品化。2007年には世界初のBDカメラを発売している。
太陽誘電 世界初の4倍速記録メディア LTH BD-Rを開発!
 太陽誘電は、CEATEC JAPAN 2008で、世界初の4倍速記録メディア「LTH(Low To High)BD-R」を展示・紹介していた。日本製の光ディスク開発・製造で実績のある太陽誘電らしく、この4倍速の「LTH BD-R」は、CD-RやDVD-Rの開発製造で培った300件以上の同社の特許技術が生み出した有機色素系記録メディア。優れた記録再生を実現するために、その「材料」「記録技術」「生産設備」の3つの要素を高めることで、高品質、互換性を実現可能とした。記録層に無機系の素材を使用する「HTL(High To Low) TYPE」BD-Rが多い中で、生産コストの軽減にも繋がる有機色素系という材料への拘り、有機色素系を使うことで起きるレーザー光を当てた時の発熱等への対応を行うナノレベルでのシミュレーション技術とそれを活かした記録技術、さらには、その記録技術を実現するための設計をシビアに製造へと転化できる高精度な生産設備と生産管理。まさしく、積み重ねてきた記録メディア開発の歴史がこの高速化に対応した4倍速 LTH BD-Rを産んだといえる。特に品質面では、新開発のLTH有機色素を記録層に使用することで高速記録に対応し、また、有機色素系記録メディアならではの低価格なディスク製造が可能となった。さらに、記録メディアで重要なBDレコーダーとの互換性についても2倍速のBD-Rと同様に、ハードメーカとの連携により確保していく。今後、BD-_Rディスクでも進行する光ディスクが辿った市場ニーズへの対応の動き=<高速化>と<低価格化>は、太陽誘電においては既に準備が調ったように見えた。
凸版印刷 新機能新規格「Blu-ray Disc Profile 2.0(BD-LIVE)」のデモ インターネット経由でコンテンツを配信する広告ソリューション
 Blu-ray Disc Association(BDA)のブース(ブルーレイパビリオン)は比較的来場者数が少なかったものの、各社のブルーレイプレイヤー、ブルーレイレコーダーが一堂に並べられ、洋画、邦画、アニメなど、ブルーレイ対応ソフトウェア・タイトルを再生・デモした。
そのなかで、凸版印刷はブルーレイディスク(BD)の新機能新規格「Blu-ray Disc Profile 2.0(BD-LIVE)」を使い、インターネット経由でコンテンツを配信する広告ソリューションをプロモートした。デモでは、体験版BDメディア「ひだまりうむ」を使い、広告配信の様子をデモした。映像本編の合間に広告映像を配信することができ、視聴者データを取得することで、親和性の高い広告映像を配信することができる。
 BD-LIVEは、BDプレイヤー向けコンテンツ配信機能を規定しており、対応BDプレイヤーは、BDメディアに収録されていないコンテンツでも、インターネット経由で取得して再生できる。コンテンツ提供者が、サーバーにコンテンツを登録すれば、その都度更新された広告や特典映像の配信ができる。視聴者の属性や地域などに応じて、配信コンテンツを変えることもできる。
 動画コンテンツだけでなく、対戦型ゲーム、チャットといったインタラクティブ・コンテンツの配信も可能でき、アンケート調査や、視聴ログのデータ分析など、マーケティングデータの収集もできる。
 今後、広告用映像などの企画・制作、BDメディア用データ編集、BDメディア製造などのサービスをパッケージ化し、企業向けに提供していく計画。
いずれにしても、今回の「CEATEC JAPAN 2008」におけるブルーレイディスクに関する展示・デモなどでは、フォーマット策定が一段落したためか、記録時間の長時間化・更なる画質向上などの付加価値での競争に移っており、多機能・実売を意識した製品が多く出展されていた。今後、さらに市場での本格的な販売合戦が引き続き展開されると思われる。
最終更新日:2008年10月27日
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