以上のような現状を踏まえ、文化庁と慶応大学が中心となって“MLAの連携”が提唱され(MLAは、それぞれM=Museum、L=Library、A=Archiveのことを指します)、そこで日本国内の博物館、図書館、文書館が、館種を超えたデジタル化による仮想的なコレクションの構築を目指して「デジタル情報資源ラウンドテーブル」(仮称)が発足しました。
MLAの連携は世界的な動向であり、アメリカではWorld Digital Library、欧州ではEU27カ国が参加するEuropeana(欧州デジタル図書館)などがあります。
国立公文書館におけるデジタルアーカイブに関する取り組みとしては、1)デジタルアーカイブの構築・運用、2)デジタルアーカイブにおける検索補助機能の充実、3)インターネット展示等、デジタルコンテンツの提供、4)国の保存利用機関及び地方自治体の公文書館との提携、ネットワーク化、が挙げられます。
その具体例として、国立公文書館が運営するアジア歴史資料館のデジタルアーカイブがあります。2001年10月にサービスが開始され、明治から昭和初期・終戦までの公文書をすべてインターネット上で公開しています。そのデータ量は2008年8月末現在で1700万画像あり、2012年度までに3000万画像を目指しています。
今後の国立公文書館のデジタルアーカイブには、Born Digital (生まれながらのデジタル・データ)のアーカイブへの対応、保存するデータの範囲とその方法、利用環境の確保、メタデータの作成・管理に関する標準的ルールの確立、などの課題があります。
そして公文書館だけでなく、MLA連携によって各機関が保有するコレクション全体をインターネットで一元的に利用できるよう、そして検索結果から各機関のデータベースへ案内することにより、各機関のデータベースの活用が進むことを目指しています。